TOP > メールマガジン
２００６年０９月号（特許の進歩性について）
2006/09/14
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
小野国際特許事務所メールニュース
２００６年９月号
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
特許の進歩性について
特許における拒絶理由で最も多いのは、進歩性がないとされるものであり、出願した
発明と先行技術とが同じでなく相違点があったとしても、それが簡単に思いつく程度の
ものである場合には特許されません。例えば、出願した発明がＡ＋Ｂ＋Ｃ、先行技術
�，�Ａ＋Ｂ、先行技術�△�Ａ＋Ｃであって、先行技術�，鉢△鯀箸濆腓錣擦詁圧”佞韻�
ある場合にはＡ＋Ｂ＋Ｃを思いつくのは容易であるから進歩性がないと判断されます。
特許出願は、まず特許庁の審査において進歩性などの特許性を審査されます。ここで
特許性なしと最終的に判断されてしまい、それに対して不服がある場合には、特許庁に
おける審判、次に知財高裁における訴訟で争うことが出来ます。しかしながら、従来こ
の訴訟においては、進歩性が問題になった場合に厳しく判断され、複数の先行技術を組
み合わせる動機付けの根拠を広く認める傾向にあって、動機付けがないという反論はな
かなか認められませんでした。
ところが最近、進歩性について争われた事件があり、この事件では、特許庁が技術分
野が近い複数の先行技術の組合せから進歩性がないと判断したのに対し、裁判所は先行
技術同士を組合せるにはそれなりの動機付けが必要であるとして、この場合は技術分野
が近いとしても差異があるから組合せは容易ではないと判断し、特許庁の判断を取り消
しました（平成１７年（行ケ）第１０４９０号審決取消請求事件）。
したがって裁判所の進歩性の判断基準が緩やかになる可能性もあり、今後の判決の傾
向が注目されます。
このトピックに関してご質問等がございましたら、弊所井手までお問い合わせ下さい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
９月の行事：９月７日（木）１３：００〜１７：００ 商標無料相談会
場所：メルパルク沖縄
９月８日（金）１３：００〜１７：００ 発明無料相談会
場所：発明協会沖縄県支部
お知らせ：９月１５日（金）・１９日（火）はお休みします。
緊急の場合はメールにてご連絡下さい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
９月の滞在予定 ９月６日（木）〜１１日（月） 弁理士 鶴目 朋之
※弁理士が沖縄オフィスにいない場合でも、テレビ会議システムにて東京オフィス
の弁理士と相談することが可能です。
相談したい日にちと時間、会社名、担当者名、連絡先を記入の上、下記の
アドレスまで送信して頂くか、直接沖縄オフィスまでご連絡を下さい。
なお、メールにてご連絡を頂いた場合には、メールチェックの都合上、
翌日の返事となることがあります。
相談予約メールアドレス：okinawa@ono-pat.co.jp
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
今後、このメールニュースの配信をご不要の方は下記のアドレスまで返信して下さい。
mailnews@ono-pat.co.jp ※停止は翌月号より反映されます。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
これからも小野国際特許事務所沖縄オフィスを宜しくお願い致します！
小野国際特許事務所 沖縄オフィス
〒904-2234 沖縄県うるま市字州崎５番地１ ﾄﾛﾋﾟｶﾙﾃｸﾉｾﾝﾀｰ302号室
TEL:098-938-0990 URL:http://www.ono-pat.co.jp
FAX:098-938-0980 E-mail：okinawa@ono-pat.co.jp
このメールニュースに関する著作権は小野国際特許事務所に帰属します。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
