***************************************
特許業務法人
小野国際特許事務所メールニュース
2008年12月号
***************************************
中国商標調査について
以前もこのコラムで中国における地名の抜け駆け出願問題を取り上げましたが、今回
は、中国における出願・登録状況のごく簡単な検索方法をお教えします。
中国商標局(日本の特許庁にあたる)は、商標の検索データベース「中国商標網」を
提供しており、一般の人でもインターネットを使用できる環境にあれば、手軽に利用す
ることができるようになっています。(http://sbj.saic.gov.cn/)
この検索サイトは中国語のみであって、日本語はもちろん、英語でも見ることはでき
ないのですが、日本特許庁からこのサイトの利用に関するマニュアルが提供されてお
り、このマニュアルに従って検索すれば、漢字又はアルファベットによって構成される
商標については調査をおこなうことができます。
例えば、先日、沖縄県より出願された「沖縄」という地名について、他の出願や登録
がないか、手軽に検索を行うことができます。
ここで、気を付けたいのが、同じ漢字を使用する国とはいえ、その形式には、繁体字
と簡体字があり、日本で使用している漢字をそのまま入力してもヒットしない場合があ
ることです。
たとえば、「沖縄」という漢字で入力してもヒット件数はゼロですが、これを、簡体
字で入力したところ、この簡体字で表された「沖縄」を含む商標が2件ヒットします。
これらのうち、1件は那覇市に住所を有する企業の社名の一部であり、もう1件は既
に無効となっているため、特段問題はないのですが、検索する際は注意が必要です。
なお、私たちが使用している漢字から簡体字への変換は、インターネット上の翻訳サ
イトで簡単に行えます。
このように、インターネットによる検索は比較的容易になりましたが、商標が似てい
る、似ていないという判断は、日本における実務感覚ともずれる部分が多々あり、私た
ち弁理士であっても最終的には中国の商標弁理士の判断を仰がなければ安心できませ
ん。
したがって、皆さんも、同一の文字の商標がヒットしなかったことで安心せずに、重
要な商標については、一度、我々専門家にご相談いただければと思います
このトピックに関してご質問等がございましたら、弊所鶴目までお問い合わせ下さい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
お知らせ
※年末年始の休業日
12月27日から1月4日まで、営業開始は1月5日(月)です。
緊急の場合はメールにてご連絡下さい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
1月の行事:1月9日(金)13:00〜17:00 発明無料相談会
場所:発明協会沖縄県支部
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
1月の滞在予定 1月 5日(月)〜1月 9日(金) 弁理士 鶴目 朋之
※弁理士が沖縄オフィスにいない場合でも、テレビ会議システムにて東京オフィス
の弁理士と相談することが可能です。
相談したい日にちと時間、会社名、担当者名、連絡先を記入の上、下記の
アドレスまで送信して頂くか、直接沖縄オフィスまでご連絡を下さい。
なお、メールにてご連絡を頂いた場合には、メールチェックの都合上、
翌日の返事となることがあります。
相談予約メールアドレス:okinawa@ono-pat.co.jp
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
今後、このメールニュースの配信をご不要の方は下記のアドレスまで返信して下さい。
mailnews@ono-pat.co.jp ※停止は翌月号より反映されます。
***************************************
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
これからも小野国際特許事務所沖縄オフィスを宜しくお願い致します!
小野国際特許事務所 沖縄オフィス
〒904-2234 沖縄県うるま市字州崎5番地1 トロピカルテクノセンター302号室
TEL:098-938-0990 URL:http://www.ono-pat.co.jp
FAX:098-938-0980 E-mail:okinawa@ono-pat.co.jp
このメールニュースに関する著作権は小野国際特許事務所に帰属します。
***************************************